2018年5月6日

「聖霊の働きを信ず」

 ヨハネによる福音書は、聖霊を弁護者と呼びます。法律的な意味の弁護者ということであり、味方に立ってくださる方、助け手、そして慰め主とも訳されます。

 今週の聖書箇所16章においても、「弁護者をあなたがたのところに送る」(7)と言われ、つまり主イエスご自身が聖霊を派遣すると言われます。   創り主である父なる神と、罪の贖い主である子なるイエス、助け主なる聖霊の三位一体(さんみいったい)の神の奥義(おくぎ)の一端が、ここに示されています。

 聖霊とは御霊とも言い、聖書が証する神の霊です。父なる神から出た真理の霊です。風のように吹いて私たちに働き、神がどのようなお方であるかを明らかにしてくれます。同時に、聖霊は、キリストの教会を生み出し、私たちに聖書の内容を明らかにし、御言葉の説教と教会の礼典(バプテスマと主の晩餐)が行われる際にはっきりと働かれます。   聖霊は、父なる神と子なるイエス・キリストと本質において等しい方で、聖霊もまた全能であり、永遠です。それは、神によって創造されたのではなく、三位一体なる神として、父なる神と子なるイエスと共に礼拝されます。讃美や栄光は、常に聖霊にも献げられるのです。

 聖霊は、主イエス・キリストの御名を通して、父なる神のもとから出て働きかけます。私たちを妬みや恨みなどの悪しき感情から解き放ち、自由にします。同時に、私たちを復活の主イエス・キリストヘと導き、イエスは主であるとの信仰告白へと導きます。    私たちが聖霊の導きのもとに歩むなら、聖霊の結ぶ豊かな実を与えられ、喜びや平和、寛容で柔和な、キリスト者として生きる道を示してくださるのです。