2018年4月22日

「愛には恐れがない」

 主イエス・キリストの十字架の死と復活にあらわされた神の愛とは、どのような愛でしょうか。

 今朝の聖書箇所に「愛には恐れがない」(18節)とあります。私たちの実状とはかなり違うと思われるかもしれません。私たちはむしろ愛するゆえに、不安を感じ、恐れを抱くことがあるのではないかと思います。 たとえば、毎日の生活の中で常に心にかけている人がいると、私たちの心は繊細になり、その人のことが心配になり、不安も募ります。その気にかかる人の日ごろの顔色、声の調子が心配になったりします。親は子どもの将来を案じ、時に心配のあまり、将来に恐れを感じることもあるのではないでしょうか。        聖書は「愛には恐れがない」と言い、「完全な愛は恐れを締め出します」(同節)とまで言います。

 キリストの信仰のメッセージをひと言で表現するならば、「神は愛です」となるのではないでしょうか。それは、「神が私たちのためにいてくださる」と言ってもよいでしょう。

「神は愛です」という言葉は、主イエス・キリストがいてくださることで、言われているのです。神が私たちにいてくださり、そのことを知って、私たちも神を愛する、神を信じるだけでなく、神を愛します。神がまず私たちを愛してくださったことは、御子イエスを世の救い主として遣わされたことで分かります。    「神が愛である」ということは、何ものによっても破られることのない事実であり、その中に私たちも入れられています。このことによって私たちは守られ、支えられ、慰められ、生かされています。この中で私たちは神を愛し、そして兄弟姉妹を愛するのです。だから、この愛には恐れがないと言われるのです。