2018年9月9日
「ちからの源」
今朝の礼拝は、「敬老祝福式」を執りおこないます。愛する信仰の先達が教会に与えられている喜びを共に祝い、ご健康を祈りたいと思います。
詩編23編は、多くの信仰者の魂を、どれほど励まし慰めてきたことでしょう。旧約聖書の時代から現代にいたるまで、これほど私たちに安らぎを与えてきた詩はないと思います。 ただ安らぎを与えるだけでなく、力を与えてきた詩でもあります。それはこの詩を歌った人が、生きる力の源である主なる神と出会っているからだと思います。 この詩人は、神からの力によって本当の安らぎを与えられています。この詩には安らぎを与える言葉が散りばめられ、それは「青草の原」であり、「憩いの水のほとり」など、清涼感というか渇きを潤してくれる感じを与えてくれます。「主の家にわたしは帰り」。本当のふるさとへの帰郷をイメージさせます。この詩編を読まれるみなさんにとって、本当のふるさととは、どんな場所をイメージされるでしょうか。 この詩にある安らぎと慰めの源は、そうした言葉遣いにあるのではなく、「主」といわれる方にあるのです。 「主は羊飼い」とあります。「主」は私を導いてくださる羊飼いだということです。そしてここでいう「羊飼い」は羊のために命を捨てる、そういう存在です。私のために命を捨てられるほどの方が私の導き手であると言うことです。 今朝、私たちが礼拝しているのは、この主なる神さまです。私たちはいま全世界の人びとと共にその方の御前にいます。その神さまは、私と共にいてくださる。十字架の上で生命を捨ててくださるほどの羊飼いとして、私たちと共にいてくださる主なるイエスなのです。