2018年10月7日

いのちのパン」

 世界の飢餓・貧困問題についての関心と理解を深めることを目的として、国連で1981年より毎年10月16日を「世界食料デー」と制定されています。   現在は、10月を「世界食料デー」月間として、国連の食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)や各国NGOが中心となり様々な活動が行われています。

 WFPのホームページには、「本来、地球上には世界の人口75億人を、十分賄うだけの食料があります。なのに9人に1人、8億2100万人が、飢えに苦しんでいます。一方、世界では生産された食べ物の3分の1(13億トン)が廃棄されています。日本も『食品ロス』大国の一つです」とあります。              また、そのような日本においても、約2000万人の人びとが貧困ライン以下(全人口の平均値の半分に満たない所得)で生活しており、なかでもひとり親世帯や高齢者の割合が高くなっているのが現状です。生きるために最低限必要な食べることさえも十分ではない人たちがいることは喫緊の課題です。

 主イエスは、子どもの差し出した「5つのパン」と「2匹の魚」というわずかな献げものを受け取って、奇跡を実現してくださいました。 私たちも神の恵みに与る者として、私たちの手の中にあるパンと与えられている賜物を、主に向かって差し出そうではありませんか。それがどんなにわずかなものであったとしても、主が祝福してそれを用いてくださいます。主の御手によって奇跡が起こることを信じて、それを差し出しましょう。 その献げものを通して、私たちの隣人が、主にある兄弟姉妹が、そして何よりも私たち自身が、主の祝福にあずかることになるのです。