2018年1月7日
「救い主イエスを抱きしめて」
ルカによる福音書2章22節に、「モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った」とあります。
律法によれば、清めの期間は33日間と定められていました(レビ記12章4節)。ですから、これはイエス様が生まれてからおよそ1ヶ月後の出来事だったことになります。
この儀式の際には、「贖い」の動物を献げることになっていました。本来は羊を献げることになっていましたが、貧しくて羊が買えない場合には、家鳩や山鳩で代用することも認められていましたから、その両親は貧しかったということです。 「贖い」の儀式を行うために、イエス様とその両親がエルサレム神殿にやって来たとき、そこで起こったひとつの出来事が記されています。
シメオンという信仰深い人物が赤ん坊のイエス様のもとに歩み寄り、イエス様を抱き上げ、イエス様の誕生をたたえて神に祈りました。それから、年老いた女預言者のアンナという人がやって来て、イエス様に出会い、神を賛美し、人びとにこの赤ん坊のことを語り告げました。 ルカによる福音書では、シメオンがイエス様を腕に抱いて立っている情景が描かれています。けれども、福音書に描かれている真実の情景とは、イエス様を抱いて立つシメオンそのものを、さらに神の愛の御腕が抱きかかえておられるという構図です。
神は、この赤ん坊イエスを私たちが抱きしめることを望んでおられます。幼子イエス・キリストを抱きしめることによって、私たちが神に抱きしめられていることを想い起こしなさいと、聖書は告げているのです。