2017年12月31日

「心をあらわす贈りもの」

 クリスマスは、巷ではもしかするとクリスマス・プレゼントを贈ったり、贈られたりする季節のように思われているかもしれません。    プレゼントは、贈る人の気持ちを相手に伝えます。その人をどう考えているか、贈りものによって表現されることがあります。心のこもった贈りものは、たとえどんなに小さなものであっても、相手に対する尊敬や親しみを表すものでしょう。

 聖書が伝える本当のクリスマスも、やはりプレゼントの出来事、「神からの贈りもの」の出来事でした。神は「イエス・キリスト」を私たち人間に、この世界に、贈ってくださいました。それがクリスマスです。

 イエス・キリストという贈りものに、贈り手であり、創造主である神の心が表わされています。神が私たちをどう思い、どう導かれようとしておられるかが示されています。

 神の御子イエス・キリストを贈ってくださったのは、ご自分のかけがえのない宝ものを贈ってくださったということです。大いなる神がおられ、その神が私たち人間にまなざしを注ぎ、かけがえのない宝を与えてくださった。クリスマスに私たちはそのことを知り、そして祝うのです。

 マタイによる福音書には、神からのプレゼントである主イエス・キリストの誕生を受けて、人間の方からも「贈り物」を献げて応えた博士たちの物語が語られています。   彼らは「宝の箱をあけて」とあります。それをイエス・キリストの前で開け、献げました。その理由は、キリストこそが私の最高の宝ということです。それがクリスマスなのだと聖書は語ります。