2017年12月3日

「クリスマス・アドベント世界祈祷週間によせて(その2)」

 クリスマス・アドベント(待降節)を迎えました。これは文字通り、イエス・キリストの降誕を待ち望む季節(期間)のことです。その期間は、イエスの誕生日とされている1225日の4週前の日曜日からとなっています。

 教会の暦では、この季節から新しい年が始まります。私たちは、その新たな世界への夢や希望、祈りをたずさえて、教会に集っています。

 先週から今日まで、「世界バプテスト祈祷週間」を祈りにおぼえて過ごしました。先週のつづきとして、ロティームーンのその後の働きについて、お話しいたします。

 18916月、やっとロティーは交代の宣教師が来ることになり、アメリカに一時帰国することが出来ました。疲労しきった体と心を休める間もなく、彼女は熱心に南部バプテストの婦人達の前に立ち、中国伝道の様子を語りました。 

 ロティーの話は婦人達に深い感銘を与え、外国伝道に対する熱意はアメリカ全土に拡がっていきました。元気を取り戻したロティーは再び中国に戻り、伝道を再開しました。

 中国の地が、大規模な飢餓に襲われた時、彼女は愛する中国の人びとが飢えていくなかで、自分だけが食べるわけにはいかないと、食べ物を口にせず、そのことが原因で衰弱し、やがて天に召されることになるのです。彼女は、早々にアメリカに避難することもできたのですが、そうしなかった。

「バプテスト」の歴史のなかに、「ロティームーン」がいてくれることは、カトリックにおけるマザーテレサのように、私たちは誇りにさえ思えるのではないでしょうか。

 世界祈祷週間をきっかけとして、共に「収穫の主に願い求め」祈り続け、御子イエスのご降誕を待ち望むのです。