2016年3月27日


「イースター、おめでとう。〜十字架と復活〜」

 イエスが十字架につけられたとき、十字架の上部に「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」(ヨハネ19:19)という罪状書きが打ちつけられました。ラテン語では「INRI」と記され、イエスの受難をモチーフにした絵画によく見ることができます。この罪状書きは「へブライ語、ラテン語、ギリシア語で書かれていた」(ヨハネ19:20)と聖書は伝えています。

 イエスは十字架の上で、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ23:34)と神に祈りました。また、イエスの最後の叫びとなった「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」(マタイ27:46)は、「ダビデの賛美の歌」と言われている詩編221節からの引用です。なぜ自分を見捨てたのかという嘆きの言葉から始まりながらも、最終的には見捨てることのなかった神への信頼と賛美を歌っている祈りです。

 イエスはこの祈りの後、「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」(ルカ23:46)と言って息を引き取りました。これを見ていた百人隊長は、「本当に、この人は正しい人だった」(ルカ23:47)と言い、神を賛美しました。

 アリマタヤ出身のヨセフという議員が、イエスの遺体を引き取ることを願い出て、岩に掘った新しい墓の中にイエスの遺体を納めました。ところが、3日目の日曜日の朝、神はイエスを復活させます。ペトロとヨハネがイエスの墓を訪ねたところ、墓の石が取り除かれ、墓は空っぽだったのです。

 マグダラのマリアは、復活したイエスに最初に出会います。そして、イエスの復活を弟子たちに知らせに走りました。

 その知らせは、今あなたにも伝えられているのです。