2017年2月19日

「信教の自由を守る日集会に参加して」

 日本のキリスト教会は、2月11日を「建国記念の日」とせず「信教の自由を守る日」としています。

 同日、湘南台バプテスト教会において、神奈川バプテスト連合社会部主催による「信教の自由を守る日集会」に参加してきました。講師に市川八幡教会の高市和久牧師を講師に迎え、「信教の自由〜自民党憲法草案から考える〜」と題して、2012年に政権与党である自民党が発表した「日本国憲法改正草案」のさまざまな問題点を学びました。   憲法は、ふつうの法律とは違います。法律は、国を治めるために、政府が国民に守らせるものですが、憲法は国民が政府に守らせるものです。

 他の誰とも違う、その人だけの考えや生き方を大事にするという考え方を「個人の尊重」といいます。いわば憲法は、個人の尊重を実現するために、「このルールにしたがって国を治めなさい」と国民が政府に命じたものなのです。

 人間は弱いもので、悪気がなくても権力をもつと悪用してしまいます。多数決で決めても、それが間違いであることもあります。そうして、政府が個人の存在を無視し、人びとの自由や幸せを脅かしてきました。まさにヒトラーの独裁を許したドイツや、無謀な戦争に向かって行った日本もそうです。

 自民党改憲案の中身は、個人の尊重というより、むしろ領土の保全や経済成長を目的とした憲法であり、また自衛隊を国防軍にし、まるですぐにでも戦争ができるような国になろうとしているかのようです。それとあわせて「信教の自由」と「政教分離」の原則も脅かされそうな事態です。   この「信教の自由」と「政教分離」は、信じていない信仰を誰からも強制されることがないということも意味しているのです。