2017年12月24日

「クリスマスキリストの降誕」

 クリスマスの物語の中で、マリアとヨセフ、羊飼い、そして東の方から星を追ってやって来た博士たちは、発見を経験します。そして、この人たちが「発見する」という物語を通して、私たちにとてもたいせつなことを伝えてくれています。

 イエスの母マリアは自分の胎内にいのちが宿っているということを発見します。妊娠する、自分の身体の中に子どもを宿すということは、自分で操作してできることではありません。さらに、マリアにとって、まさに想像もしていない出来事の発見でした。    羊飼いは天使のお告げを聞き、その言葉に導かれて、自分たちの救い主として生まれたイエスを、家畜小屋の中の飼い葉桶の中に発見することになります。 

 それは羊飼いたちにとって救い主との出会い、そしてその救いに与ることができるということのしるしであり、彼らは救い主を発見し、それを人びとに伝え、神をあがめ、賛美しながら帰って行きました。   東の国の博士たちは、不思議な星に導かれて、エルサレムヘやって来ます。まずヘロデ王のところに行き、救い主を見つけようとします。しかし、首都エルサレムでイエスを発見することはできず、小さな村ベツレヘムに向かい、そこで幼子イエスを発見するのです。

 クリスマスはイエスの誕生の物語であると同時に、イエスの発見の物語、喜びの発見の物語でもあるといえます。そして、それは昔々のことがらではなく、今日、クリスマス礼拝を献げる私たちにとっても喜びの発見の物語でもあるのです。