2017年11月26日

「ロティー・ムーンの生涯世界祈祷週間によせて(その1)」

「世界祈祷週間」とは、キリストの福音を宣べ伝えるため中国伝道に全てを捧げ、今もなお世界伝道の祈りと力の源となっている、宣教師ロティー・ムーンの生涯を記念し、アメリカ南部バプテストの女性たちが起こした「ロティー・ムーン・クリスマス献金」の信仰を受けつぎ、1931年に開始されたものです。

 これは日本バプテスト女性連合の中心的活動として、毎年11月の最後の日曜日から12月の最初の日曜日まで行われ、たいせつに継承されています。

 女性連合はその推進母体として、諸教会・伝道所の女性会は各々の働きの中で祈りと献金を推進し、女性連合が祈りと幻をもって取り組んでいる世界宣教の働きのために献げられます。また同時に、日本バプテスト連盟の国内外における伝道活動のためにも献げられています。

 ロティー・ムーンは、1840年7人兄弟の3番目の子どもとして生まれました。両親は熱心なクリスチャンで、ロティーはお茶目ないたずらっ子で皆の人気者でしたが、信仰には関心を示しませんでした。

 1859年、学校で開かれた伝道集会で、ロティーはイエス様を信じる決心をしました。「私は冷やかし半分で集会に行きましたが、帰ってから神様に一晩中お祈りしました」とロティーは告白しました。また「自分の命をこの福音のために捧げたい」という決意で、喜びあふれる生活へと変えられたのです。

 1873年、「目をあげて畑を見よ。今や刈り入れの時である」との外国伝道の招きにロティーは前に進み出て、中国への宣教師として献身することを表明しました。

 神の御心を探り当て、喜びと大きな期待を胸に、中国へとロティーは旅立ちました。ロティー32歳の時でした。(つづく)